今回のお客様は、L型パイプの大量生産を行いたいが、コストダウンもしたいということで、セイエンにご相談いただきました。

ロウ付けパイプでは、通常差し込み式にて接合されます。その断面図が図の通りです。図のように、枝パイプの根元にロウ付けを行うことでL型ロウ付けパイプを製造していたのがお客様の現状でした。

しかしこの製造方法の場合、ロウ付け工程に時間がかかってしまうため、それに伴う人件費も高くなるため、どうしてもコストが増加してしまいます。

そこで当社では、L型プロジェクション溶接パイプへの変更をご提案いたしました。

プロジェクション溶接とは、接合部に高い電圧をかけることで、瞬時に部材同士を圧着させる溶接方法です。このプロジェクション溶接では、ロウ材のような間接接合ではなく、素材同士の溶け込みによる直接接合となるため、高い溶接強度を得ることができます。

またプロジェクション溶接パイプでは、熟練された当社独自の金型製作によって、ロウ付けよりも高い精度で、５～１０倍の安定した大量生産が実現可能となります。

今回のお客様からも、L型プロジェクション溶接パイプに変更することで、リードタイムの大幅な短縮につながり、また人件費の削減にもつながり、結果としてコストダウンにもつながりました。