こちらは、リーク漏れの恐れが大きい45度カットのロウ付け突き合わせパイプを使用されていたお客様に対して、極小R曲げパイプに変更することで、リーク漏れのない高精度パイプの製造を実現した技術提案事例です。
Before:45度カットのロウ付け突き合わせパイプでは、リーク漏れの恐れが大きい…
細径のパイプを使用されているお客様の中では、図のような45度カットされたストレートパイプにをロウ付けして突き合せた、90度パイプを多く使用している方がいらっしゃいます。
しかしこのような製造方法では、ロウ付け工程に時間がかかることはもちろんのことですが、角部のロウ付け精度によってはリーク漏れの恐れが高くなってしまいます。
今回のお客様は、化学薬品系を取り扱う業界でこのようなパイプを使用したいとのことでした。そのため、リーク漏れのない安心して使うことができる90度パイプを使いたいということで、セイエンにご相談いただきました。
After:極小R曲げパイプで、リーク漏れのない高精度パイプの製造!
そこでセイエンでは、極小R曲げパイプへの代替をご提案いたしました。
極小R曲げパイプは、写真のように一体塑性成形によって製造されるR曲げパイプのなかでも、曲率を極限まで小さくした曲げパイプで、当社独自の技術が詰まったR曲げパイプです。
この極小R曲げパイプによって、従来必要だったロウ付け工程が削減され、さらに一体塑性成形によって製造されるため、リーク漏れの心配もなくなりました。そのため、リーク検査の工程もなくなるため、2工程の削減となりました。
その上でコストダウンにもつながりましたので、お客様からも大変好評をいただき、現在では他のパイプ製品に関してもリピート注文をいただいております。
極小R曲げパイプは、材料費削減や軽量化にもつながる!
極小R曲げパイプでは上記の他にも、材料費の削減や軽量化といったメリットにもつなげることができます。この極小R曲げパイプは、工作機械のセッティングや圧力などの加工条件を含めた、様々な細かなノウハウにより作られる、極小でも割けない高精度パイプです。極小R曲げパイプでは、一般的なR曲げパイプよりも最短コースで近回りをして、パイプ本体と相手ホース間の経路が短くなるため、材料費削減と軽量化が図れます。実際、図のように肉厚現象が20%前後に抑えられ、また扁平も5%前後に抑えることができるため、その分の材料費の削減につながります。
当社では、約2億個にも及ぶ過去のパイプ製造実績をベースに計算された、高精度パイプを量産するための自動化設備を敷いております。独自のノウハウが詰まった小径パイプ専用の自動化設備によって、セイエンでは月に80万個の高精度パイプを量産体制が整っており、工場見学いただいた際に毎回驚きのお声をいただいております。この自動化設備により人件費の削減が可能となり、コストダウンにつながっております。
当社では金型設計からパイプ製造までを一貫して対応しております。パイプの図面はお客様にて支給をお願いしておりますが、実際にパイプを一体塑性変形させるための金型は、お客様の図面をもとに当社がゼロから設計しております。金型設計からパイプ製造までを当社で一貫対応することで、外注費の削減やリードタイムの削減につながるため、より早く、よりよい高精度パイプをお客様に安心してお届けすることができるのです。
当社では、R曲げパイプでは直径φ4.76~φ28.6から、曲げRパイプ径は0.7D、試作45日にて対応しております。加工可能な材質としても、鉄・SUS・チタン・真鍮・アルミ・銅・ニッケルと、幅広いR曲げパイプの製造に対応しております。
Φ5~30mmの高精度極小曲げパイプ加工に関するコストダウン提案のことならお任せください!
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