こちらは、R曲げパイプからL型プロジェクション溶接パイプに変更することで、流量調整が可能になった技術提案事例です。

Before:R曲げパイプでは幹パイプと枝パイプで流量が同じになってしまう…。

ロウ付け突き合わせパイプを極小R曲げパイプに代替して、リードタイム短縮&歩留まり率向上

当社で多く製造しているのは、写真のようなR曲げパイプです。こちらのR曲げパイプでは一体塑性成形によって製造されるため、リーク漏れの心配もなくなり、量産製造も可能になるためコストダウンも可能となります。

ただし、今回ご相談いただいた案件のように、パイプの流量を調整したいという場合には、R曲げパイプでは困難となります。

After:L型プロジェクション溶接パイプでは幹パイプと枝パイプで径を変更できるため、流量調整が可能に!

ロウ付け突き合わせパイプを極小R曲げパイプに代替して、リードタイム短縮&歩留まり率向上

そこで当社では、R曲げパイプからL型プロジェクション溶接パイプへの変換を提案いたしました。

L型プロジェクション溶接パイプでは、流れに滞留が起こったり、角の端部にキャップ溶接の必要があるというデメリットもありますが、一方で幹パイプと枝パイプで元々分断されているのが大きな特徴です。

プロジェクション溶接パイプにおいては、幹パイプから枝パイプへの流入穴は、プロジェクション溶接後に加工いたします。そのため、枝パイプの内径以下の寸法であれば、自由にパイプ内径を選択することができます。R曲げパイプではパイプ内径が絶対的な内径でしたが、プロジェクション溶接パイプでは細穴での流量制限も可能となります。

中身の流体や流量調整などの使用目的をお伺いして、最適なパイプ工法をご提案いたします!

プロジェクション溶接とは、接合部に高い電圧をかけることで、瞬時に部材同士を圧着させる溶接方法です。このプロジェクション溶接では、ロウ材のような間接接合ではなく、素材同士の溶け込みによる直接接合となるため、高い溶接強度を得ることができます。

またプロジェクション溶接パイプでは、熟練された当社独自の金型製作によって、ロウ付けよりも高い精度で、5~10倍の安定した大量生産が実現可能となります。

当社では、約2億個にも及ぶ過去のパイプ製造実績をベースに計算された、高精度パイプを量産するための自動化設備を敷いております。独自のノウハウが詰まった小径パイプ専用の自動化設備によって、セイエンでは月に80万個の高精度パイプを量産体制が整っており、工場見学いただいた際に毎回驚きのお声をいただいております。この自動化設備により人件費の削減が可能となり、コストダウンにつながっております。

当社では金型設計からパイプ製造までを一貫して対応しております。パイプの図面はお客様にて支給をお願いしておりますが、実際にパイプを一体塑性変形させるための金型は、お客様の図面をもとに当社がゼロから設計しております。金型設計からパイプ製造までを当社で一貫対応することで、外注費の削減やリードタイムの削減につながるため、より早く、よりよい高精度パイプをお客様に安心してお届けすることができるのです。

Φ5~30mmの高精度極小曲げパイプ加工に関するコストダウン提案のことならお任せください!

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